京都・重陽の節句の行事
京都に伝わるユニークな重陽の行事としては、上賀茂神社の「重陽神事・烏相撲(からすずもう)」があるでしょう。
この日の朝10時の、前夜から菊の花にかぶせておいた「菊の被綿(きせわた)」を神前に供える神事につづいて、烏相撲がとりおこなわれます。境内細殿前の土俵の左右から、弓矢を手にした二人の刀弥(とね)が横とびしながら2つの立砂の前へと現れ、「カーカーカー」「コーコーコー」と烏の鳴きまねをした後、氏子の子供が相撲を行うという、古式ゆかしいユーモラスな行事です。
平成3年からは、京都三大祭りのひとつ「葵祭」の斎王代がこれを観覧するというならわしが800年ぶりに復活しました。
  • 9月9日

    • 重陽神事・烏相撲
      上賀茂神社 京都市北区
      午前10時から重陽神事、11時から烏相撲。

    • 重陽の節句・カード感謝祭
      市比売神社 京都市下京区
      菊の花と一年間愛用してきた南天の木の箸を奉納して無事を感謝し長寿を祈る。現代社会で大量に使用されるカードを供養する行事も。

    • 重陽の節会
      法輪寺 京都市西京区
      菊花酒を飲んで800歳もの長寿を得たという中国の菊慈童の像に献花し、菊にちなんだ謡曲や能楽が奉納される。