京都に伝わるユニークな重陽の行事としては、上賀茂神社の「重陽神事・烏相撲(からすずもう)」があるでしょう。 この日の朝10時の、前夜から菊の花にかぶせておいた「菊の被綿(きせわた)」を神前に供える神事につづいて、烏相撲がとりおこなわれます。境内細殿前の土俵の左右から、弓矢を手にした二人の刀弥(とね)が横とびしながら2つの立砂の前へと現れ、「カーカーカー」「コーコーコー」と烏の鳴きまねをした後、氏子の子供が相撲を行うという、古式ゆかしいユーモラスな行事です。 平成3年からは、京都三大祭りのひとつ「葵祭」の斎王代がこれを観覧するというならわしが800年ぶりに復活しました。 |
|